野球の指導、何でもかんでも教えてませんか?それって大変危険ですよ。
選手の方向性が合う、若しくは選手の良いところが活かせられる指導内容であれば良いでしょう。やみくもに何でもかんでも個性までも変えてしまうのは選手の野球人生にマイナスに影響します。
そんな問題に松坂大輔選手や筒香嘉智選手などを育てた元・横浜高校監督の渡辺元智氏より5つの名言を聞いてみましょう。50年の指導歴からの教訓は必ずや何かを感じられるはずです。
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結果の出ている個性は治してはいけない
よく見かける光景ですよね…。打っているのに強引に変えられるパターン。名将が結果が出ている個性は治してはいけないといっているのですよ!そうあって欲しいですね〜。
現に筒香嘉智選手の高校時代も本人ならではの特殊の打ち方をしていたそうですが、それは「本人のリズム」とそのままにしたそうです。本人の身につけたものを一つでもかけると打てなくなる…バッティングはそんなものなのかもしれません。
小さい頃からの癖。結果が出ているならそのまま活かしなさい
小さい頃からの癖ってありますよね…。
しかしその癖を結果が出ているならそのまま活かしてはどうかと常々言っておられたそうです。すごい個性の許容範囲が広いですね。
個性の許容範囲。黙って見ているのも指導。
名将に共通するのが、黙って見ているのも指導ということです。大阪桐蔭の西谷監督、2018年に監督を勇退された智弁和歌山の高嶋監督も同じようなことをおっしゃってました。
渡辺監督の50年の指導歴で出した答えです。黙って見ているのも指導…指導者の皆さま、できますか!?
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補足として、結果が出ている選手に対して技術的な指導はしないものの「問題ないよ」「打ってるなー」などの声かけをしないと、選手は見捨てられたと思い不安になるそうです。
結果が出ないなら変えるのはOK
極端に言えば変態スイングでも打ってればいいわけですよ。しかし結果が出ていない選手については黙って見ているわけにはいきません…そりゃそうですよね。いつも0点なのに何も言わないわけにはいきません。
例えばアウトサイドインスイング(外回り軌道)を改善するためには徹底的に指導し特訓したそうです。
結果が出ない選手については、いろんな引き出しを持って指導する。ひとつではないですよ。本人に合いそうなモノを複数提示できること。複数チャレンジしてみて合うものをチョイスすればいい、それが指導者だとおっしゃっています。
個性を全うした選手が一流になっている
この言葉、今シーズンイチの名言です。個性を全うした選手が一流になっている。監督歴50年でたどり着いた答えなのです。この言葉はまさしく金言です。
最近では大阪桐蔭の指導にもこういった一面が見えるそうです。大阪桐蔭さすがですね〜。
さいごに
参照動画:「右でも左でも打っていた」名将・渡辺元智氏が語る筒香嘉智選手の高校時代【恩師が語る】
いかがでしたでしょうか?何か考えさせられませんでしたか?
結論からいうとポイントは個性ということです。ぼく的には最後の「個性を全うした選手が一流になっている」という言葉が特に突き刺さりました。
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