第100回全国高校野球予選は波乱の嵐。とくにセンバツ出場校の初戦敗退が激増しているのです。
ツイッターやYahoo!ニュースでは「波乱」「番狂わせ」などと、まくし立てますが…本当に波乱なのでしょうか?
今春センバツ出場36校中
由利工
国学院栃木
三重
日本航空石川
東筑
伊万里
延岡学園が敗退。
昨夏甲子園出場49校中
滝川西
藤枝明誠
日本航空石川
東筑
神村学園が敗退。
連続出場、春夏連続出場は
いかに難しいか。— なごみ (@nagominagomih) 2018年7月15日
これだけセンバツ出場校の敗退が続きますと何か理由があるのではないか!?本日はそんな理由をリサーチしてみましょう。
Contents
センバツ出場校は情報が多く研究されやすい

昔はネットなども無いため、相手チームを調査できる環境にありませんでした。しかし今はどうでしょうか?
有名なチームであればYouTubeで試合の動画はいくらでもあります。
ネットやSNSでも弱点なども情報が満載です。昔と比べ相手のことを研究しやすくなりました。
ましてや甲子園やセンバツに出れば出るほど情報は増えていきます。投手の配球やバッターの弱点などが露呈…それは不利でしょうね。
逆を言えば…センバツに出場し、夏も出場するチームというのは本当の意味で強いチームと言えましょう。もっとリスペクトするべきです。
過去5年夏の甲子園優勝校はセンバツにすら出場していない!?
このようなデータがあるのをご存知でしょうか?過去5年の甲子園優勝校はなんとセンバツに出場していないのです。
先ほども述べましたが、データが少ない方が夏・有利といことが証明されているのです。
■過去5年甲子園優勝校
2017年 花咲徳栄 選抜不出場
2016年 作新学園 選抜不出場
2015年 東海大相模 選抜不出場
2014年 大阪桐蔭 選抜不出場
2013年 前橋育英 選抜不出場
球児が重圧に耐えきれない

つぎに球児のメンタル面の問題です。
ある記事では、センバツ後に「燃え尽き症候群」に陥り、急激に弱くなるチームもあるそうです。
一方、今の球児は重圧に弱いという話も聞きました。ゆとり教育の影響もあり、親や先生が子供に怒りにくくなりました(良い悪いは別にして)。
怒られず、崖っぷちに立ったことのない子供は、大事な場面でエラーをしたり、過度な緊張から実力の1割も発揮できない子供もいるようです。
ましてやセンバツで活躍したチームというのは世間からの注目度が違います。重圧も他のチームの何倍もかかるでしょう。
そんな重圧に耐えられるだけのメンタルは現代の生徒には重すぎるのかもしれません。
良い選手が分散する理由とは?
ある強豪監督がこんなことも言っていました。
最近で言えば、154kmで世間を騒がせた大船渡(岩手)の佐々木朗希選手でしょう。
彼は大阪の某強豪校や地元の強豪からも声はかかっていましたが「仲間と甲子園に行きたい」との理由で地元の高校で野球をしております。
関連記事:【高校野球】大船渡・佐々木朗希投手MAX154キロで優勝候補撃破!佐々木投手の魅力とは!?
なるほど…強豪校を敬遠する球児が増えてきているのですね。
昔、プロ野球に入りたい選手は甲子園で注目されることが近道だった。今は?

昔、プロ野球選手になりたい球児は甲子園に出て目立つ必要がありました。しかし!今はどうでしょうか?
甲子園に出なくても素晴らしい選手であればSNSで拡散され、すぐに動画にアップされる時代なのです。
現在は、甲子園よりも育成重視の高校(一応甲子園は目指すがすべてではない!)もあり、ニーズによって高校を選べるのです。強豪校で酷使されるよりも、ジックリ練習したいという選手もいるようですね。
また強豪校の100人部員の過酷競争より、20〜30人くらいの規模で「試合に出られる」という精神的安定を担保に練習に励む球児もいるようです(良いか悪いかは別として)。
甲子園に出なくとも、実力があればプロ野球選手になれる!高校野球は新しい時代の入り口にいる気配を感じます。
そんなわけで強豪校に良い選手が入るとは限らない時代。そんな背景もありセンバツ出場校が勝ちにくい理由もありそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?センバツ出場校が夏も勝つことがいかに大変か?おわかりいただけましたでしょうか。
要点をまとめますと…
- センバツ出場校は研究されやすい
- 重圧に耐えられない
- 良い選手が分散する時代になった
何度もいいますが…
逆を言えば、センバツに出場していながら夏も甲子園に出るチームはリスペクトすべきチームでしょう。どれだけ大変なことか…。
世間は優勝当たり前という感覚で見ます。わかっているようでわかってませんからね。
さて、第100回記念大会の甲子園出場チームはどこになるのでしょうか!!!楽しみです。