スポーツ選手の不思議な体験とは…打撃の神様・川上哲治が「ボールが止まって見えた」など、ある境地まで達したスポーツ選手が体験する不思議な現象のことである。
プロ野球選手だけではなく他のスポーツでも不思議な体験をした選手はいますよね。
競馬騎手:武豊
「最後の直線コースで馬群の中に進むべき一本の光のラインを見た」
スピードスケート:清水宏保
世界記録をマークした際…
「自分の滑るべき理想の光のラインが見えた」
ゴルフでの有名な話だとボールを打つときホールに向かって光のラインを見たという人もおられます。ぼくもゴルフしたことありますが全くそんな気配すら感じませんでしたね…w。
榎本喜八氏「俺は打席でボールを気で止められる」

いろんな不思議体験エピソードがありますが一番興味深いのは「神ゾーンを体験した」というプロ野球選手榎本喜八氏でしょう。
ちなみに…榎本喜八氏は安打製造機の元祖と言われ、31才というスピードで2000本安打を達成(当時NPB記録)、野球殿堂入り。王貞治を育てた荒川博の1番弟子。
野村克也氏が「王貞治よりも抑えるのが難しい」と言われた伝説のバッターです。
そして…神ゾーンとは
野球の神様から、神の領域(神ゾーン)に到達する機会を与えていただいたと自ら公言
・俺は打席でボールを『気』で止められる
・次にどこのコースにくるのか手にとるようにわかった。
・野球にタイミングなんてものはない
・タライに貼った静かな水に自分が写ったような感じだったですね
などという謎に満ちた体験をされています。
では…いったいどんな選手が体験するのでしょうか?
ある境地に達した人だけが、神によって見させてくれるのだろうか!?
ぼくもそう考えたいのですが、現実的ではないようです。
共通しているのは
- 伝説級の結果を残している
- 過度の重圧の中で生きている
伝説級の結果を残しているということは、過度の重圧の中で、常に追い込まれた状態で生きている。
いったいどんな精神状態なのでしょうか…
不思議な体験の理由とは!?
結論を言うと…達人、名人にのみ見られるこの伝説的な体験は、精神的なモノだと思っています。
アドレナリンの過剰分泌とも言えます…
運動をするときなど、適度なストレス状態になるとアドレナリンが分泌され、運動能力を高める、脳を覚醒するといった働きをします。
まさにこれではないか!?
アドレナリンとはホルモンの一種で「内分泌」という特定の器官や組織に作用を及ぼす化学物質です。
アドレナリン過剰分泌の後遺症

反対に、アドレナリン過剰分泌の後遺症として、無関心・無気力といった抑うつ状態や、ASD(急性ストレス障害)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)のきっかけになるとも指摘されているようですね。
この後遺症によく似たエピソード持つのが榎本喜八氏です。
- 練習中に突如いなくなったと思えば客席に現れ、選手に「ギャあああああーーーー」と謎の声かけ
- 自宅の部屋に猟銃を持って立てこもった
- 日米野球やオールスター出場もベンチ裏で座禅
- 契約更改で球団事務所で7時間、瞑想
さいごに

いかがでしたでしょうか?
過度の重圧によるアドレナリン過剰分泌による脳の覚醒…
その後遺症がまさに奇人変人と言われる由縁ではないでしょうか….。
アドレナリンの過剰分泌による脳の覚醒。