バッティングでまだ上から叩いてますか?指導者の言われるがままダウンスイングしていませんか?
上から叩いて結果が伴っているのであればこの記事はスルーしてください。結果が出ているのであれば変える必要はありませんからね…。
しかし!こんな被害があるらしいですよ…
- 結果が出ていたスイングを強引にダウンスイングに変えられ打てなくなった。
- 結果が出ていたのに、上から叩くスイングではなかったのでレギュラーから外された。
- フライを上げたら長時間走らせられた。
酷いですよね…。いまだにこんな話題が尽きません。
そんな「上から叩け!ダウンスイング」に対して興味深い話が聞けました…
ダウンスイング指導の功罪

私は30代男性で小学生の頃から野球をしていました。
野球を始めたばかりでバットの振り方なんて知らない私は、コーチやボランティアで手伝ってくださる親御さん、父親の指導を素直に聞いてその通りにしなきゃと思いながら上手くなりたくて練習していました。
当時のバッティングの指導というのは私のチームの指導者はみな口を揃えたようにダウンスイング、大根切りばかりで「バットを最短で出していきなさい」というものでした。
ピッチャー返しをしなさい!
「ゴロを打てば捕球、送球の動作が入るからエラーが起きる可能性が高い。フライを上げれば捕るだけでアウトになるんだ。」と言われたのを覚えています。
その指導に疑うことをしない子供の頃の私は、ダウンスイングの素振りを黙々と取り組みます。
試合になると、狙うはピッチャー返しです。タイミングが合えばヒットは出ますが、その当たりは内野の間を抜くゴロのヒットか、ライナー程度の弾道にしかなりません。
もちろん大飛球や、外野の頭を超えるような長打はあまり記憶になく、高めの球を思いっきり振ったときくらいだと思います。
それでも、ダウンスイングが良いのだと信じていました。
小学生で身についたスイングの修正は難しい

小学生の頃に身に沁みついたスイングはなかなか修正できるものではありません。
中学生になってもやはりそのスイングを変えることができずに変化球への対応などできません。
自分とは違う、ボールを遠くに飛ばしていくバッターを見ながら徐々に投球とスイング軌道の関係性や飛距離を伸ばすためのボールへの回転のかけ方を学び始めて、実践していく中で、ダウンスイング指導というものがいかに理にかなわないスイングであったかを理解するようになります。
ダウンスイングが厳しい理由
マウンドから投げ下ろしてくるボールの軌道に対して、上から振り下ろす軌道でスイングしても捉えられるポイントは一点しかありません。
その一点でボールを捉えることがどれだけ難しいか考えれば分かります。
では、なぜ小学生の指導者たちはダウンスイングをあんなに徹底的に指導していたのか疑問になります。
ダウンスイング普及したワケ!?
大人になって知ったのですが、ダウンスイングが良いというのは王貞治さんの日本刀を使っての練習風景からきているということでした。
たしかに、今のように技術書や情報が豊富でない時代に、テレビであの王貞治さんが日本刀を振り下ろしてスイングする姿をみると、こういうスイングをすればいいんだと思ってしまうのですかね。
正しくは、王貞治さんはレベルスイングにするために取り組んでいた練習法ということでしたが。
今、大人になった私は小学生に指導を行う立場になっています。
あの頃のように、根拠のない指導をしないためにも日々自らをアップデートしていかなければなりません。
筆者まとめ

いかがでしたか?考えさせられますよね…。
この30代男性は自らの辛い経験を活かし現在は少年たちに指導されていることでしょう。その子たちは幸せですね〜。
さて、今回のお話の名言をおさらいしましょう。
- 小学生の頃に身に沁みついたダウンスイングはなかなか修正できない。
- ボールの軌道に対して、上から振り下ろす軌道でスイングしても捉えられるポイントは一点しかない。(ボールの軌道と平行に振ること)
- 日々自らをアップデートすること。
あなたの指導者は大丈夫ですか?
「上から叩け指導=アップデートが止まっている指導」の確率が高いかも!?
ぼくもダウンスイング好きではありませんが、もっと嫌なのは「上から叩けを押し付けられること」
そんなわけで…まだ上から叩いてるの?