甲子園

【高校野球】甲子園常連校の苦悩と裏側。控え選手のプライドと2つの名言。

こんにちわ、息子の野球で有給を取りすぎて会社をクビになりそうなあとひれ (@atohire) ですw。

甲子園に出場した選手だけが神でしょうか?いやいや甲子園に出ない選手にも高校野球ドラマはあるのです。

先日、こんな記事を書きました。「甲子園へ届かなかった3,953/4,000校にも熱いドラマがある。そんなドラマを教えてください!」。甲子園に出場する高校は黙っていてもマスコミやテレビが取材をします。

高校野球大会に参加する全国約4,000校から都道府県代表47校を除き、甲子園出場が適わなかった高校3,953/4,000校にもエピソードがあるはず。眠っているドラマを公募したところ。。

あとひれ
あとひれ
埼玉県のRさんよりエピソードをいただきました。ではどうぞ!

※この企画は「高校野球界そして野球界を盛り上げたい」「甲子園へ届かなかった選手へフォーカスする」をコンセプトに行っております。

投稿者:埼玉県・Rさん「高校野球の苦悩と裏側」

甲子園常連校・控え選手の2つの名言

  • 「地元の高校だけには絶対に負けたくない」
  • 「1軍に入れなかった選手が救われることは、1軍が甲子園にいくこと」

 

今から約10年前、私は埼玉県にある私立の強豪校に入学しました。甲子園を目指し、期待を膨らませながら入学したのを今でも覚えています。

しかし入学してすぐに高校野球の厳しさを目の当たりにしました。経験した者にしか分からない高校球児の苦悩を記した体験談です。

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強豪高の寮生活と過酷な食事

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私は家が遠方ということもあり、野球部の寮で生活することになりました。部員は100人近くおり、そのうち各学年十数人ほどの40人くらいが寮生でした。寮はグラウンドに側近した場所にあり、学校まで500mくらいです。

入学するまで寮の中は見たことがなかったのですが、決して綺麗とはいえない10畳ほどの部屋に2段ベッドが4つの8人部屋で、ものすごく密集した状態でした。1年生は先輩の一時間ほど早く学校へ行き、食堂で朝食の準備を行い、学校が終わり校門を出ると、全力疾走で寮まで帰ります。

そして一早くグラウンドに出て整備や練習の準備を行います。練習が終わると通いの生徒は帰宅し、寮生は夕食を食べるのですが、この夕食が一番つらい時間でした。

お店にあるような巨大な炊飯器が学年ごとに3つ並び、十数人いても、通常より大きめのお茶碗を3、4杯食べないと無くなりません。それくらいでしたら何とかなるのですが、先輩たちは自由に食べたいだけ食べることが許されているので、白飯、おかず、サラダ、残りは全て1年生に回ってきます。

しかも1年生はご飯が食べられなくなると言う理由で水を飲むのが禁止で味噌汁が出ない日は水分を取らずに食べると言うのが当たり前でした。

もちろん監督、コーチが決めているルールではなく、年々引き継がれている寮生の暗黙のルールです。他の学校でも同じようなルールがあり、中には服の中にビニール袋を仕込み、そこにご飯を流し込んでいたと言う話も聞いたことがあります。

私は白飯だけでも食べられる方だったのでまだ良かったのですが、好き嫌いがあり、元々少食の人もいたので、すごくきつかったと思います。本当に過酷でした。

理不尽な上下関係

私は小、中、高、大と野球をやっていましたが、高校の上下関係は本当に厳しいものでした。1年生にとって3年生は神様のような存在で、とても話しかけたりは出来ません。歩いているだけで、とてつもないオーラを感じました。

実際に部員として一緒に過ごすのは夏の大会までの半年くらいですので、3年生は1年生を相手にはしませんし、特に何を言われることもありませんでした。気をつけなければいけないのは2年生との関係です。

一年生の指導には学生コーチと呼ばれる2年生の部員が担当します。まず学生コーチから一年生のルールが発表されます。眉毛禁止、帽子のつば折禁止、タートルネック禁止、パワーシャツ(ピタっとしたシャツ)禁止とその他10項目くらいのルールがありました。

中にはよく意味の分からないルールもありましたが先輩の言うことなので必ず守らなければなりません。何かあれば連帯責任となり、1年生全員が罰を受けます。そのうちのほとんどが理不尽なことでしたが、みんな言われたことを何も考えず必死にやっていたと思います。

強豪校に来る人の半分以上はシニアリーグやボーイズリーグと言われる硬式のクラブチーム出身です。クラブチームは部活ではないのでそういった上下関係は聞いたことがありません。どちらかと言うと中学校の野球部のほうに近いものがあると思います。私はそういった上下関係は経験したことがなかったので、ここで初めて厳しさを知りました。

私立高校のプライド

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私のいた地元のクラブチームは特に強豪校へのパイプがあるわけでもなく、強豪校に行くのは私が初めてでした。家族、チーム関係者、地元の友達から期待をされ入学しました。

しかし現実は厳しく、同級生も上手い人ばかりで、レギュラーどころか一軍に入ることさえ簡単ではありませんでした。

はっきり言って2軍の選手たちは意識が高いとはいえませんでした。3年生最後の夏の大会でも「甲子園に出ると引退が遅れるから、早く負けて遊びたい」と言う先輩もいました。

しかしそのような選手も含め、野球部員全員が口を揃えて言っていたのは「地元の高校には絶対に負けたくない」でした。確かにわざわざ地元を出て私立の強豪校に入ったのに地元の公立高校に負けるわけにはいきません。

2軍の選手でもそういった思いと、この高校で3年間やったんだというプライドがあるのを感じました。全部員が少なからず周囲に期待されて入部したと思いますし、現実は自分しか分からないので、周囲の期待はプレッシャーになることもあります。

結局1軍にすら入れずに終わった選手たちが一番救われるのは、県予選を制して甲子園に出ることしかないと思います。

ベンチに入った選手は、ただ頑張るだけではなく、いろいろな思いを背負って、他の選手のために戦わなければいけないと思いました。

まとめ・名言

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今中学生に戻れるとしたら、別の高校に行っているかもしれません。ですが、この高校で3年間やりきったことは自信になり、誇れるものがあると思います。

実際に様々な苦悩、困難がありましたが、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。厳しいのと伸び伸びやらせるのではどちらがいいのかは分かりませんが、私は現在に生かされている事が多くあると思うので、こういった厳しい環境でやれてよかったと思っています。

管理人のひとこと

最近「食トレ」は流行ってきてますよね。しかし水分無しで食べろ!は昔の「水は絶対に飲むなー」同等レベルの理不尽さですな〜。

高校野球部独特の厳しい上下関係や意味不明なルールなど、それを乗り越えたRさんは「スゲー」としかいいようがありません。

それでも辞めたいと思ったことは一度も無いと・・・。厳しさが人生に活かされている。「理不尽が人を強くする」

「地元の高校だけには絶対に負けたくない」「1軍に入れなかった選手が救われることは、1軍が甲子園にいくこと」

あとひれ
あとひれ
強豪校ならではの名言が心に突き刺さりました。Rさんありがとう〜。

甲子園常連校・控え選手の2つの名言

 

名言

「地元の高校だけには絶対に負けたくない」

「1軍に入れなかった選手が救われることは、1軍が甲子園にいくこと」 

 

ABOUT ME
あとひれ
あとひれ
フリーランス野球マニア。敵は「変化を好まない野球関係者」。息子と7年後の甲子園目指してます⚾️好きな言葉「ありがとう、なんとなく」