選手が緊張しているとき、どんな言葉をかけたら緊張が和らぐのでしょうか?非常に難しい問題ですよね。。野球大会以外にも運動会、学習発表会など学校生活を送っていると、子供にとっての勝負所が多々訪れます。
そんなわたしの子供(小学生)も大事な野球大会1週間前・・・。すでに緊張している様子です。一緒にお風呂入りながらこんなことを口にしてきました。
なんか緊張してきたかも。
大会はまだ始まっていないのに緊張度はMAX。そんなに緊張していたら本番どうなることやら・・・。なんか私自身も緊張してきました。「いや〜参りました」こんなとき親は子供にどんな言葉をかけたら緊張が和らぐのでしょうか?
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1. 「むしろ緊張していいんだよ」
よくグランドで「そんなに緊張するんじゃねー」怒鳴る人いますね。そんなことを言っても緊張するときは100%するのです。世界のイチローだって緊張しますからね。同じ人間、同じ血が流れております。
とある脳科学の教授が言っていたのですが。。緊張しないようにすることは逆効果です。あきらめて緊張を受け入れましょう。そのほうがパフォーマンスを発揮できます。
緊張を受け入れることで、緊張とは当たり前のことなんだ、正常なことなんだ、自分だけではないのんだ。。そして緊張とは絶対に必要なことなんだと心から思うことです。
「緊張していいんだよ!」緊張するなーは逆効果です!明日からヤメましょう。
2.「自分の勝ちたい」よりも「誰かのためにやってみよう!」

「自分の勝ちたい」よりも「誰かのために」自分軸から他人軸に切り替えると緊張が解れ力が発揮できます。
元メジャー・巨人の桑田真澄氏は高校時代にどんな気持ちで試合をしていたのでしょうか?
・プロになってお母さんに家を買ってあげたかった。
・高校時代の彼女をPLのエース・日本一のピッチャーの彼女にしたかった。
自分の勝ちたいよりも「誰かのために」を優先したそうです。結果、高校野球で2度の日本一。巨人やメジャーでも記録よりも記憶に残る選手として活躍されました。
自分の勝ちたいよりもチームメートや監督さん、彼女、両親など誰かを喜ばせるために頑張ってみてはいかがでしょうか?不思議と力が出ますよ〜。
誰かのために試合してみて!For me(自分軸)ではなくFor you(他人軸)ですよ〜。
3. 「最高のパフォーマンス発揮に必要な要素だから緊張をしてください」
「緊張は絶対に必要なのです」
若いときの部活を思い出してください。怖い顧問の先生が出張で不在。みんな鬼先生がいない事でダラけます。あのときのダラけ具合と言ったらありませんよねw。緊張のリミッターが外れガバガバです。そんなときはダラダラなにやっても身が入りませんし、そんな状態では練習しない方がマシです。緊張感は絶対に必要なのです。
緊張と緩和のバランスが良い状態だと普段以上のパフォーマンスが発揮力できるときがあります。どんな競技にも奇跡と呼ばれる試合があり、最近の言葉で言えば覚醒という事でしょう。
覚醒は緊張と緩和のバランスそして練習に裏付けされた自信の合わせ技で巻き起こるものです。。
緊張は最高のパフォーマンスを発揮する上で必要な要素。メチャメチャ緊張しましょーね!
人間はなぜ緊張するのでしょうか?

人の体に起こることすべてに理由があります。緊張とは DNAに組み込まれた「防衛本能」で誰にでもある機能です。大昔、狩りなどで凶暴な獲物を取らなければならなかった時、緊張で体を堅くして命を守る防御の意味があったそうです。
選手が緊張するということは、その選手にとって大事な勝負所、修羅場それが「試合」だったりします。その修羅場で防衛本能が機能するのは当然のことですよね。
選手が緊張したときオトナのリアクションとは!?
選手が緊張していても当然のことです。防衛本能が正常に機能しているなと思ってください。監督や親の言動で注意して欲しいことは・・・
「そんなことで緊張しているのか!」
「緊張なんかすんなー。楽に行け楽に!」
「ビビってんじゃねーよ!」
いつの時代のお方でしょうか?いまだにグラウンドで聞きますよね〜。昔やらされていたウサギ飛びが現代では禁止されているように、選手へかける言葉も時代とともに変わってきておりますよ〜。
まとめ

どうしたら選手のパフォーマンスが上がるのか?せめて普段の力は出して欲しい。監督さんや親が期待することは悪いことではないですが、かける言葉を考えたほうが良いでしょうね。
「むしろ緊張していいんだよ〜」
「誰かのために試合をしよう」
「緊張は最高のパフォーマンスを発揮する上で必要な要素。もっと緊張しなさい!」
「緊張すんなー楽に行けよ」などという言葉は全く意味のない声かけであることは理解いただけたでしょうか。。